『其所』にいたのは……そう、俺のような生き物
俺のような生き物は生きていた。
たしかに、生きていた。ぬくもりはあった。
でも、今は生きていない。動いているのに、死んでいる。
心臓から赤い鮮血を垂れ流しながら、その生き物はフラフラと彷徨っていた


タクロウはケタケタ笑った。
「これは君だった。そして、僕でもあった」
俺は驚いた。タクロウと俺は同じ生き物であっったと言うのだ。
「そんなことはないな」
「ないことない。君が君である以上、僕は僕であり、同時に君なんだよ」
「嘘だッ!」
「嘘なこと無いさ」
そういうと、タクロウは指を鳴らした。すると、その生き物は消え失せた。
同時に、俺の周りにある物がライトアップされたかのようにくっきりと姿を現したのだ。
「この幼女達はなんだ」と、俺は聞いた。


「これは君であり、僕でもある」
「そんなことはない」
「あるのだ」
「ない。おれはこの幼女であっても、お前ではない」
「同じことさ」とタクロウは言い放つ。
負けじと俺も「違う」と言う。だが、俺は黙らざるを得なかった。
タクロウの身体が湾曲したかと思うと、周りの幼女を全て飲み込み始めたのだ
「何をしている!」俺は怒鳴った
「僕は僕の物であり、僕がどうしようと僕である君には関係ない話だ」
「いや、違うね!世界の幼女は俺の物だ!貴様なんぞに渡すか!」
「僕の物になったら、君の物になったのと同じなのに」
「違う!みなそれぞれ生きている!その幼女を邪険に扱う奴は……死にやがれ……!!」


俺はポケットから俺ナイフを取り出した。俺の顔がプリントされてある代物だ。
タクロウは笑っていた。「君が僕を殺すと言うことは僕が君を殺すのと同じ事なんだよ」
「違う。俺がお前でない!」
サイバンチョは言った。「そこまで言うなら、弁護人。証拠品を提出していただきましょうか。」
「……逆転の発想。考えろ。俺は、タクロウでないという証拠……それは、タクロウがロリコンでないということ!!!これだ、くらえッ!!!!!!」
タクロウはしらけたように言った。「……なんだ、この同人誌は。」
「俺のものだ。同時に君の物だ」
「どうして、こんなに身体が小さいのだ。色気と言う物がない」

決まった……!
「色気……?お前が俺であるなら、少なくとも魅力を感じるはずだ!
 この……太陽のように眩しい幼女に!!」
疲れたので完